<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

[ - ]

一定期間更新がないため広告を表示しています

2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「ふしだら者ですが」著者:中原一也 イラスト:小山田あみ

JUGEMテーマ:読書

【あらすじ】
冴えない公務員の皆川は職場の女性からは空気扱いだが、実は男には異様にモテ、老若男女を喰い散らかしている魔性のゲイで…。

年末に読んでいたのですが、正月でどたばたしているうちに感想を書き損なった。
別に昨日に引き続き小山田あみさんのイラストを選んだわけではないのですが。
まあ、最近よく買ってしまうイラストレーターさんではありますが…。


web拍手

魔性のゲイといったら、どこかのパティシエを思い出しますが、今回の主人公はそれを上回るくらい凶悪だし、そして節操がない…。
あんた、相手が男さえあればいいのかよ…。
年齢もバラバラ、職業もバラバラ、体型もバラバラの過去付き合っていた男たち…。
さすがに幼児に求愛されてもそれは応えない常識はあるけれど、節操なさ過ぎるぞ…。
股になにかがあればOKなのか?好みはないのかよ!?といいたくなるほど許容範囲だ広すぎる主人公です。
また、魔性のゲイになった理由が「妖精の呪い」!?
なんじゃ、こりゃー!!!!と気分は松田○作?

これはコメディっていうか、ギャグなんだろうな〜。
なんせ、メタボとヤクザが元カレということで、主人公にとっての同列扱いとして挿絵があるくらいだからなあ〜。
こんなどうしようもない男の恋のために自分の気持ちを抑えて応援するなんてメタボもヤクザも御曹子もいいやつだのお〜。
とは思うけれど、やっぱりこれってギャグ?
それでも、なんやかんやと主人公の皆川は幼なじみの高森と恋仲に。
高森、今までの男遍歴をみているのに心の広いやつだなあ〜。
回転寿司チェーンのバイヤーなら、大間でマグロ漁師と恋仲になったほうがいいんじゃない?なんて偏った己の趣味を思いながら読んでしまいましたよ。
いや主人公が落ち着いて良かったとちゃんと思っているよ。うん、うん。

なんて思っていたら、後半になってシリアス展開。
今まで親友だった男と真実の愛を得たとき気が付いた虚構の世界といいますか…。
忘れていた過去を思い出すことに…。
幸せだからこそ、それを失うのが怖い気持ち…。
また、高森も気の毒だよなあ〜。
ずっと隠していた事実を自分と付き合いはじめたことで好きな相手が思い出すなんて。
それでも、目をそむいていた過去はいつか乗り越えないといけないわけで。
一人では乗り越えられず、目を背いていたことも、本当に好きな相手となら乗り越えられるのでしょう。
前半のコメディに対して後半はシリアス展開、そしてホロリとされる話でした。
中原さんと小山田さんの組み合わせは好みなのが多いかもなんて思ったりした1冊でした。



2010.01.19 Tuesday 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) | 
<< 「はつ恋」著者:榎田尤利 イラスト:小山田あみ | main | 「グレイ・ゾーン」「ボーダー・ライン」「ターニング・ポイント」著者:久能千明 イラスト:蓮川愛 >>

スポンサーサイト

[ - ]
2017.12.10 Sunday 22:26 | - | - |