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2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「金曜日の凶夢」著者:夜光花 イラスト:稲荷家房之介

JUGEMテーマ:読書

【あらすじ】
有名バイオリン奏者・紀ノ川滋の行動を監視すること。―それが良麻に科せられた使命。紀ノ川の想い人そっくりの顔になり音大に潜り込んだ良麻。紀ノ川に近づき、マネージャーの仕事も任されて、親しくなることに成功するが、良麻の心は揺れていた。何故なら彼は、ずっと憧れの人だったから。別の誰かに心を奪われるくらいならいっそ身代わりでもいい、抱いてほしい―。切なくも狂おしい恋物語。

なんていうかなあ…。
いつもネタばれとか毒舌評論しておりますが、今回はいつも以上になりそうです。
そして、この本だけでなく、リンク作であるこの作品に対してももの凄いネタばれするような…。
だって、ネタばれしないで感想なんか書けそうにないんだもん!
ということで、ネタばれが嫌な人はご遠慮ください。
ごめんなさい。


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単品の作品と考えれば面白かった。
前作を読まないと意味不明なところが多いのだが、一つの男同士の恋愛小説として読めば面白かったと思う。
攻めはかなりの変人で、その攻めに振り回される受け。
また、受けにはある秘密があり、その秘密によりいろいろと切ない想いをするのだが、その想いにキュンとするし、ラストは感動ものといっていいだろう…。

しかし、この作品の立ち位置というか、存在意義については疑問を感じずにはいられないというか、存在そのものが個人的には許せないというかなんというか…。
正直いって、「夜光さん、ひどい…」と思わずにはいられなかった。

『水曜日の悪夢』のリンク作といったが、リンク作というよりは続編。
続編というよりは裏事情話…というか、ネタばれ本?暴露本?
というか、『水曜日の悪夢』の物語の根底を覆すものだった…。
今さら…。
それこそ3年という年月がたった今に実はこれはこういう事情だったのですよ〜なんて暴露されて、読者としてはどうとらえたらいいのか困惑以外の何ものでもない…。

なんですか?
『水曜日の悪夢』の感想で、よしながさんの『ソルフェージュ』かと思ったら『リプレイ』だった〜とか書いていたが、ところがどっこい、真相はアシモフの『永遠の終り』ってことかい?
なんか違うような気もするが、タイムトラベルもので浮かぶものがほかには『夏への扉』と『時をかける少女』ぐらいしかないので、そのままにしとく。

とにかく、新城さんがタイムトラベルをしていた理由が未来の熱狂的なファンによるものだなんて…。
夜光さんはあとがきで「実は…」という話を以前から書きたかったというから、最初からその設定はあったのだろうけど、読者としては開いた口がふさがらないみたいな心境?
というか、本来の世界だと、新城さんは真吾とではなく、紀ノ川と恋人同士だった!?

なんじゃそりゃ〜〜〜!!!!


『水曜日の〜』の世界の存在価値は如何に!!!!!

正直にいいますと、『水曜日の〜』に対してそれほど思い入れがあるわけではないよ。
でもさあ、でもさあ…。
あまりにも真吾が不憫じゃん。
しかも、本来の世界じゃ、新城のことを想っていたのに、裏切られたと思い込み、凶行に走るわけでしょ?
しかも、そのあと…。
彼の人生って…。
本来結ばれる相手ではなかったのですよ〜という設定まではなんとか許せるけど、そのあとの真吾の運命を考えるとなんていうか…。
本当に「夜光さん、ひどい…」としか言い様がない。
とりあえず、変わった運命を最小限のゆがみのままでやっていくようだけど、その新たなる世界だと、新城はある年齢以上ではたいした活躍をしないことになるし(本来は死んでいるわけだし)、真吾は結局、音楽史に名前を残さないままってことになるわけなんだよなあ〜。本当だったら、父親殺しで刑務所か少年院に入っていて、なおかつその後も殺人、自殺という運命なんだから、音楽で活躍できないってことだろ?

単品では良かったけれど、世界観としてはどうなのか?と思わずにはいられない作品でした。
だいたい、単品で読んだら意味不明が多すぎだと思うし〜。
夜光さんとしては書きたい作品だったのかもしれないけれど、一読者としては正直読みたくない作品だったような〜。
こんな裏事情を今さら教えられても…。
真吾×新城なんて関係ないわ!!って思うしかないのかな?
この話のカップルだけの幸せを考えればいいのかな?
まあ、真吾と新城もその世界ではそれなりに幸せだからいいのか?
でもね〜って思ってしまうのだよ。
よく編集さんも書かせたなあ〜と思うよ。

しかし、稲荷家さんのイラストは相変わらずエロいね。
それはとても良かった。
2010.08.05 Thursday 22:14 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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2017.12.10 Sunday 22:14 | - | - |