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2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「うたかたの愛は、海の彼方へ」著者:華藤えれな イラスト:高階佑

JUGEMテーマ:読書

【あらすじ】
それはありえない再会だった―。海軍の勇将として名を馳せるベネツィア貴族のレオーネは、秘密裏の会談のためオスマン・トルコから使者を迎えた。だが、そこにはいるはずのない男がいた。かつて兄のように慕った従者のアンドレア。彼は戦死したはずなのに…。敵国の使者となった彼は国の不手際の代償にレオーネの躰を要求する。「ずっと夢見ていた。おまえに最高の屈辱を与える日を」国のために応じるしかないレオーネは、夜ごとアンドレアから快楽を教え込まれることになり…。

昨日のうちに感想を書いていたのだが、なぜかうまくログインできなくなって、記事も消えました…。
そういうことでアップできないとやる気がなくなるよなあ〜。


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とりあえず、仕切り直して感想を改めて書く。

華藤さんらしい外国もの。
しかも今回は舞台が15世紀ときたもんだ。
15世紀のヴェネツィア。
そのころのイタリア半島は小国がせめぎあっているのだよね〜。
で、ヴェネツィアの敵はイタリア半島だけでなく、海を隔てたオスマン・トルコもだったり…。
ヴェネツィアには3年前に一度だけいったのだが、よくもまああんな土地に国が成り立ったというか〜。
国というよりは要塞?
不思議な街ですよ。

で、物語についてですが…。
華藤さんの作品というのは、良い意味でも悪い意味でもドラマチックというかメロドラマ展開なところがあるよなあ〜と思っておりましたが、今回も例にもれずといいますか…。
かつての従者が敵国の使者としてあらわれ、しかも自分に対して敵意丸出し。
かつての交流は嘘だったのか…。
下剋上ものの愛憎劇。
かつて心を交わしあっていた分、裏切りが主人公の心に大きくのしかかる…。
しかも自分に対して無体を働くという。

で、下剋上で今は敵対する関係というだけで十分ドラマチックというかメロドラマなのに、さらにあらすじでは分からなかった関係が…。
個人的好みでいわせてもらいますと、そこまでやらなくても…というのが本音。
そのシチュエーションが苦手というのもあるけれど、そこまでやらなくても十分だろうというか〜。
ネタばれして申し訳ありませんが、実は父親違いの兄弟だったんだって。
主人公2人は。
父親を裏切り、自分を殺そうとした母親を恨んだアンドレアの気持ちは分からないでもない。
また、母親が死んだ今、その憎しみが何も知らず不自由ない生活をしている弟に向かうのも分からないでもないけれど…、分からないでもないけれど…。そこまで盛りだくさんにしなくても良かったような〜。

だいたい、父親違いの兄弟というにしては、その関係性に禁忌性を感じないというか〜。
突然そんな事実をしったレオーナが今一理解ができていないのかもしれないけれど、もっと神をも恐れぬ冒涜って感じがしないのだよなあ〜。
それとも、そのころって親戚同士で婚姻するのがめずらしくないから、たとえ兄弟でも父親違いだからそれほどタブーでないってこと?
というか、個人的には余計な事実だったからなあ。
そこまでしなくてよかったのだよ。
兄弟の愛憎劇なら、もうひとりの兄との方にしてほしかった。
母親違いの兄の方…。
あくまでも国のために弟をも切り捨てていたのだろうけど、どうせなら実は弟を憎んでいたからとかの方が良かったなあ〜。
病弱ゆえに健康でみんなに慕われる弟を実は憎んでいたっていうほうがなあ。
そのほうが個人的な萌えだったよ。
そして、全体的には悪くないけれど、ラストがご都合主義でない?
正直、別れで終わると思っていたよ。

しかし、この話。あらすじ読んだ時点で、森川久美さんの『水の都乱雲伝』を思い出すなあ〜と思っていたけれど、読んでみたら本当に共通点が多かった。
主人公が元首の息子だとか、かつての従者兼幼なじみが敵となるとか、ラスト、一緒に国を出ることを決意するが眠らされ小舟に乗せられていたとかさあ〜。
森川さんの作品は幼なじみはトルコの使者でなく、海賊だったけど。
そしてもちろんBLではないし、ラストは別れで終わる。
この作品が最後別れで終わると思い込んでいたのは森川さんの作品を頭の隅において読んでいたからだろう。
森川さんの作品は、20年近くも前に出た『花の都に眠る』というコミックに収録されております。
これって、文庫化や豪華本になった記憶がないので、今や入手するのは難しいのだろうけど、世の腐ったお嬢様たちに読んでもらいたい。
『水の都〜』でなく『花の都〜』のほうをね。
ロレンツォ・ディ・メディチとサボナローラの対立の話なんだが、愛の話でもあるのだよね〜。
森川さんは本当にいい作品が多いからお勧めです。
特に昔の絵は独特かもしれないけれど、描かれる男性たちは本当にかっこいいからさあ〜。
って、これって誰の本の感想?
華藤さん、ならびにファンの方、横道にそれてすみません。
2010.08.09 Monday 21:58 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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2017.12.10 Sunday 21:58 | - | - |