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2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「交渉人は嵌められる」「交渉人は諦めない」著者:榎田尤利 イラスト:奈良千春

JUGEMテーマ:読書

【あらすじ】
下町は両国に芽吹ネゴオフィスとして事務所を構える芽吹章は、嫁姑問題以外ならなんでもござれの交渉人だ。そんな芽吹の恋人は泣く子も黙ると評判のヤクザ兵頭寿悦だ。仕事も恋も順調! のはずの毎日だったが、ひとりの男が現れたことにより、芽吹の過去が露になっていく。それはかつて自分を救ってくれた親友への罪悪感であり、芽吹の忘れることのできない傷でもある。俺を選ぶのか、それとも―― 芽吹と兵頭が選んだものは……!?

2冊同時発売。
タイトル違うけど、続きもの。
上下巻と思っていい。
後編だけ買う人がもしかするといるかもしれないから、一応いっときますが『〜嵌められる』→『〜諦めない』の順番で。
まあ、いろいろな方がすでに感想をアップされているのでそんなかたは今さらいないとは思いますが〜。


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面白かった。
面白かったよ。
エロもちゃんと充実していたし、十分面白い作品だったけど、榎田作品としてはどうなんだろう?
榎田作品というよりも『交渉人シリーズ』としてはどうなんだろう?って感じ。

『交渉人シリーズ』の魅力といえば、芽吹のマシンガントークというか、芽吹と兵頭の夫婦漫才があがると思うのだけど〜。
夫婦漫才っていったら芽吹が嫌がりそうだけど…。
しかし、今回は内容が内容なだけに、そんなノー天気な展開はほとんどない。
しかも、この2人に別れが…。
恋人同士に何が!?
とかいったら、芽吹には「恋人同士ではない」と否定されそうだし、兵頭には「先輩なにいってるのですか」と肯定されそうだが…。
とにかく、微妙なところはあったけれど、それなりに蜜月だったのではという2人の間に兵頭の昔の男が…。
で、しかも芽吹にとってのトラウマというか、消し去りたいほど後悔した過去の出来事が…。

前作である『交渉人は振り返る』でちらっと出ていた伏線の話。
芽吹がなぜ弁護士を辞めたか…。
ネタばれを今回もするが、殺人容疑をかけられた親友の弁護を引き受けた芽吹だが、無実を訴える友人に対して裏切るような行動をとったがために親友は自らの命を断ったわけで…。
そして、真犯人は別にいて…。
己が信じていれば…と悔い続ける芽吹。
今回、その事件に新たなる事実が…。

結果をいえば、芽吹はその新たなる真実を表沙汰にすることができそうなんだけど、だからといって親友が生き返るわけではないし、実際に殺人を犯した人間は変わらない。
そして、間接的かもしれないけれど、親友が自殺をした原因に芽吹が関与している事実は消せないわけで…。
結局、芽吹が抱えたトラウマというか傷は一生癒えることはないわけだよ。
多少は今回のことで気が軽くなったかもしれないけれど、やっぱり芽吹は一生その事実を後悔しながら抱えないといけないわけで…。
そこらへんが残ったままなので、無条件によかったと思えず、なんともいえない読後感が残る2冊となったかと思う。
ただ、そういう傷を抱えたから今の芽吹がいるわけで。
そういう過去があるからこそ、今度こそ相手を信じて信じて、本当は裏切られているかもしれないけれど、信じることを貫こうと思い続ける。
そういう事実があったからこそ、検事を辞め、弁護士を辞め、そして交渉人となった芽吹章という人間がいるのだと思う。

今回は過去を振り返る(だからといって、捨てるわけではない)というターニングポイントな話だったかと思う。

で、相手さんの兵頭だけど…。
立場が立場だったから仕方ないのだけど、いいとこなし?
というか、読者に恨まれても仕方がない役回り。
仕方ないとは言え、気の毒でしたな。
まあ、先輩の気持ちを得られたのだから最終的には良かった?
かなり、不安だったかと思うけれどさあ。
2人の仲もターニングポイントな話だった。

でも、ちょっとご都合主義的な展開だったな。
芽吹の過去の事件に兵頭の昔の男が実は関係していただなんて。
そのころ、2人は再会していないのだから、昔の男がわざと近付いたわけではないのだし〜。
そして、もう一つの事件が絡むなんて。
まあそういうことがないと物語が展開しないということはわかっているけれど、ちょっとご都合的だったなあ。結局、あの敵役ってなんだったの?って気がしてならないような〜。
榎田さん以外の作家さんが書かれた作品ならそこまでは気にならないとは思うのだけどね〜。

とりあえず、今回で第一部完って感じなのかな?
次は若者チームの活躍を楽しみにしたいと思います。
2010.08.10 Tuesday 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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2017.12.10 Sunday 22:27 | - | - |