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2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「ドアをロックするのは君」著者:鳩村衣杏 イラスト:佐々木久美子

JUGEMテーマ:読書

【あらすじ】
信じないとは言っていません。それと現実は別です。
同棲開始から一年。穏やかで満ち足りた生活を送る二人の前に突如、甲田の子供を名乗る宗宏が現れる。真偽不明のまま宗宏を預かるものの、頼久の困惑は深く――

「私は、先生のすべてがほしいんです。他の誰かを見ないでほしいんです」甲田尚臣が聡明で清楚、男性ながら『妻の鑑』とまで評される最首頼久と同棲生活を始めて一年。思春期のような初々しい恋心と成熟した愛の交歓に満ち足りていた二人に突然、甲田の元愛人・由梨子が子供を預かってほしいと依頼してくる。しかもその子ども・宗宏は甲田との子だという。混乱と悲しみの中、それでもかつての自分のようにふるまおうとする頼久だが……。
『ドアをノックするのは誰?』続編!

鳩村さんの新刊。
今月もう一冊出ている。
さっき読んだ。
なんか、最近刊行ペースが早いねえ〜。
っていうか、同じ月に2冊出ることがおおくない?
読んではいるけど、あんまり感想書いてないのよね〜。


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鳩村さんの作品の中で一番好きな作品であるコチラの続編。
続編が出るとは思っていなかったので嬉しかった〜。
っていうか、続編書いて欲しいなあと思っていたのに、5年も出ていなかったから、諦めていたよ。

さて、今回はラブラブ結婚生活を満喫している2人の波風が…。
突然やってきた、攻めの甲田の息子…。

BLにおいて、『疑似親子もの』っていうのは一つのジャンルだからね〜。
攻めの子どもだろうと、受けの子どもだろうと、子どもでなく甥だったり姪だったりと色々なパターンはあるけれど、大抵は2人のなれそめの最初から子どもが存在しているのよね。
まあ、なかには再会愛で、数年ぶりに会ったかつての恋人には子どもが居て…とか、いきなり亡くなった姉の子どもを引き取ることにってパターンはあるけどね。
ただ、突然ラブラブ生活にやってきた闖入者が甥だとか姪だとかなら、まだ相手も納得できるだろうけど、実の子どもだったら…。
これが自分と付き合っていたときに女と浮気して出来た子どもなら、怒りをぶつけれるだろうが、自分と出会う前に付き合っていた女性との子どもで、また恋人もそのことを知らなかったとなると、どこへ怒りをぶつければ…。

ましてやこの物語の受けの頼久は良妻賢母の鏡ともいえるような…。
例え、恋人の不始末だろうと、罪のない子どもにあたれるわけもなく、ましてや事情があるようなら面倒も見る。
子どもは可愛くて自分に懐いてくれる…。
しかし、もやもやはつもるばかり…。
また、子どもなんか欲しいと思ったこともないと云っていた恋人がだんだんとその子どもに愛情を持ってきているのを目の当たりにし、幼い子ども相手になんともいえない感情が…。
幼い弟妹を育てた自分だから、恋人が子どもを引き取りたいというのなら、協力だって出来る。
そう恋人が望むことは自分の望むこと。
愛する人の子どもなら、自分も愛してみせれる…。

とまあ、理想としてはそうなんだろう…。
しかし、人間というのはそうそう理想通りにいかないというか、人間きれいごとだけじゃないというか…。
愛する人の子どもは結局愛する人自身ではないわけで…。
その人の一部として愛そうと思ったら歪みが出る。
子どもは子どもとして一人の人間として愛してやらないとなあ〜。

まあ、結局、引き取りたいとか、認知したいとかは杞憂に終わるわけですが…。
遅れた思春期のまっただ中にいる頼久さんにとっては、かなりハードル高い事件だったのではないかなあ〜。
なまじ、甲田さんの生い立ちとかも絡んだりしたからね。
とりあえず、雨降って地固まるってことかね。
2人の愛がますます確認されたようですしね。
ムネを可愛く思った頼久さんの気持ちも本物だっただろうしね。
隠し子ムネが本当に可愛い子だったからな。

表題作にもう一つ後日談の短編がありました。
しかし、私はこの文庫には以前に雑誌に掲載された短編も載るかと思っていたのだよね〜。
前作の発刊記念短編が今はなき『雑誌シャレード』に載っていたのだよ。
ちらっと立ち読みしただけで、記憶違いかもしれないが多分階段でどうとかだったような…。
違ったかなあ〜。
当時、前作の攻めが階段でやりたいみたいなことをいってたことに話題になったせいか?
記憶が正しかったか確認したかったので、そちらも載せて欲しかったなあ〜。
2012.08.28 Tuesday 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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2017.12.10 Sunday 00:10 | - | - |