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2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「帝都万華鏡 桜の頃を過ぎても」著者:鳩かなこ イラスト:今市子

これがデビュー作ということで、買おうかどうか大変悩みました。
今市子さんのステキなカバーイラストに惹かれ、なおかつあらすじを読むと大好きな大正時代が舞台とのこと…。
悩みながらも一回は買うのを見送りました。
なぜなら、「栗本薫氏、大絶賛!」というアオリが…。
これが決め手で購入する方もいるでしょうが、私はこれで躊躇しました…。
実は、栗本薫作品って苦手なんで…。

帝都万華鏡 桜の頃を過ぎても (講談社X文庫 はG- 1 ホワイトハート)
帝都万華鏡 桜の頃を過ぎても (講談社X文庫 はG- 1 ホワイトハート)
鳩 かなこ
JUGEMテーマ:読書


【あらすじ】
X文庫新人賞受賞作!
一度読んだらハマっちゃうはず。濃艶な「大正浪漫」がここに開花。BL界の新風、異色のデビュー作!!

栗本薫氏推薦&解説つき「濃密と頽廃に染まる鳩の世界の中では、すべてがエロティックだ。」

舞台は大正に元号が変わった頃の帝都。給費生として一高に入学した石木琢馬は、桜の下で出逢った美しい青年――高市京介に、かつてない感情を抱いていた。放課後、自作の詩をしたためた雑記帳を忘れてきた琢馬は、あわてて教室に駆け戻る。そこで雑記帳を読んでいたのは、あの京介だった――。やがて詩人と編集者となる2人の関係を、濃艶かつエロティックな文体で描いた異色のデビュー作。栗本薫氏、大絶賛!

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栗本作品は苦手なためろくに読んではいないのですが、どうも文章とかが苦手で頭に入らないのですよ。
もう、高校時代に何回かチャレンジしては挫折しました。『レダ』とかは本当に受け付けれなかったです。
なので、栗本作品でまともに読んだのは『六道ヶ辻』シリーズと『伊集院大介』数冊くらいであります。
かの有名な『終わりのないラブソング』とかBL作品は読んでいません。
読まず嫌いだとは思っておりますが…。
まあ、そういうわけで、アオリ文句の「栗本薫氏、大絶賛!」が逆に私には向かないのではないかと思わせるものでした。
しかし、良かったという感想があったし、今さんのイラストは気になるし、大正時代だし、丁度本屋で買うものがなかったし〜というわけで、購入。

この作品は、好き嫌いが分かれるというか、読みきれないというか、文章を受け付けれない人がいるのではないかと思います。
まあ、なんていうか装飾華美な文章と言いますが、もって回った言い回しが多いというか、シンプルとは云いがたい文章です。
これが受け付けれない方はいると思います。
最初、私もなかなか受け付けれなかったといいますか…。
まあ、よく言えば純文学的な感じなのでしょうか…。
BLでなくJuneのかおりのする作品です。
最近、今さんの挿絵でそういうのが多いですね〜。偶然?

内容的には一高で出会った石木琢馬(石川啄木から名前を取ったのか?出身が東北らしいし…)と高市京介の十年愛といいますか…。
前半は琢馬の妻も交えた三角関係。
後半は琢馬の妻が亡くなった後の微妙な関係となっております。
琢馬と京介は一高時代からお互い友情以上の感情を抱いていたと思われます。それこそ京介は琢馬が結婚しようと陰ながら色々と世話をしております。
学生のときに思いを告げていたら、10年以上も回り道をすることがなかったのでしょうが、琢馬は琢馬で本当の出会いである桜の下のことを京介が覚えていないことをずっと引きずっているといいますか…。
京介が覚えていたら、すぐにめでたし、めでたしだったのだろうなと思っております。
琢馬の妻は妻で、彼らの本当の気持ちを見抜いていたようです。
死ぬ間際に夫を頼むと京介に言っております。
個人的には、この妻にもう少しスポットをあてて欲しかったような気がします。
結構早い段階で亡くなってしまったため、イマイチ妻が活かされなかったような気がしてなりません。
正直、京介の兄の大介とその秘書の伊部の話は今回入れなくても良かったのではないのでしょうか?
こちらも大変中途半端な印象を受けました。
京介に対して特別な感情を憶える琢馬のエピソードとして必要だったのかもしれませんが、個人的好みから言わせて貰えば、今回はいらなかったのではないのでしょうか…?
濡れ場も個人的にはいらなかったです。もういっそのこと朝チュンでも良かったのでは?と思ったり〜。そんなことしたら、多くの読者さんが怒るとは思いますが、もう二人の心情中心でいいので、濡れ場が20ページ以上もなくて良かったかなあと思ったりしてしまいました。
まあ、色々云いましたが、こういう世界は大好きです。
ただ、正直いうと、こういう世界はあくまでもBLの薫りがする文学というほうが個人的に萌えるのです。
BLでないけど、この人たちって、怪しいよね〜と思わせるもの、読者に妄想を掻き立てるというほうが好きなのです。(だから、濡れ場はいらないというわけです。)
こういう関係性の二人はニアホモのほうが萌えるのでありました。

しかし、読むのに時間がかかりました。
先に巻末の栗本薫氏の解説を読んでしまったため、読む気がなかなか起こらなかったのもあります。栗本薫氏のファンの方々には大変申し訳ありませんが、彼女が大絶賛するほど私は逆に興ざめしていったといいますか…。
別に今のBLってすべてが「明るいエッチ」というわけではないし、いくらこの作品を褒め称えるためとはいえ、ひとくくりにそう云うのはとても乱暴なような気がしてならなかったのです。
栗本薫氏、ならびにファンの方々には申し訳ありませんが、一番いらないのは「解説」だと個人的には思ってしまいました…。すみません…。
2007.12.09 Sunday 21:07 | comments(4) | trackbacks(0) | 
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2017.12.10 Sunday 21:07 | - | - | 
みかん (2007/12/10 5:29 PM)
小さな声で言います
「同感でございます」

帯見て買いませんでした・・。
はーこ (2007/12/10 10:01 PM)
みかんさん、こんばんは♪

同意見とのことで、ホッとしました。
あの帯のアオリで退いたのは私だけでなかったのね…。
好き嫌いが分かれますよね…。
コメントありがとうございました♪
きく (2007/12/11 1:08 PM)
はーこさん

いつも参考にさせていただいてます!


今回、私もまったく同じ理由で躊躇しました。
クセのある文章は好きだし、初期のJune作品も好きなんですけど、彼女の作品ばかりはどうしても・・・。


で、今回の作品ですけど、私はもっとクセがあるのかと思って期待して読んだのです。
そしたら意外とフツウのBLっぽくて拍子抜けしました。
なんというか・・・「チラリズム」的な色気が足りない感じ?

もやもやとした読後感でした。
はーこ (2007/12/12 2:39 AM)
きくさん、はじめまして&こんばんは♪

やはり、栗本氏は好き嫌いが分かれるのですね…。
あの解説は愛弟子のデビュー作を飾るものとはいえ、大袈裟ではあったような気がします。
拍子抜けする方は他にもいるような…。
チラリズムというかほのめかすというか、もっと意味しんな感じでとどまった方が個人的には萌えたと思います。
コメントありがとうございました♪