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2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「甘い棘の在処」著者:萩野シロ イラスト:円陣闇丸

前作が気になりながらも買うのに踏み切れなかった萩野シロさんの新刊。
今回買うのを踏み切った理由は云わなくてもわかるかと思います。
素晴らしきかな、円陣マジック!!

甘い棘の在処 (B-BOY SLASH NOVELS)
甘い棘の在処 (B-BOY SLASH NOVELS)
萩野 シロ
JUGEMテーマ:読書


【あらすじ】
事故で記憶を失った達也。
唯一執着を憶えたのは、従兄弟の敦だけだった。
だが敦は達也を冷たくあしらう。
寂しくて悲しくて――でも側にいたくて、縋るように敦との同居を続ける達也に、敦が告げた残酷な過去。
「無理矢理犯った。ハメ撮りの写真一枚でおまえを従えた」
組み敷かれ、繋がったそこから熟れていく身体。
蕩けるように甘い愉悦を貪り、疼いた身体も心もただ敦だけに纏わり付く――。
超話題作、書き下ろしつき!

正直いって、腑に落ちないというか、納得できないというか、なんかモヤモヤ感が残る作品でした。

結局、達也の想いは敦に届いたのだろうか?

大いに疑問。
この疑問における達也とは主人公の達也であって、達也でないです。
なんのこっちゃ?と云われそうですね。
この作品はあらすじにもある通り、所謂、記憶喪失ものであります。
というわけで、達也という人物はある意味2人いるようなものです。
記憶を失った達也と失う前の達也。
同じ人間であるけれど、違う人間でもあるといっていいでしょう。
とりあえず、主人公である記憶喪失におちいった達也を「達也A」、記憶喪失前の達也を「達也B」と称したいと思います。

さて、どうも納得できないと思うのは、この作品は「記憶喪失もの」でありながら、「記憶喪失もの」における私の好きシチュエーションを踏まえていないからだと思っております。結構、お約束ごとのシチュエーションだと思うのだけどな〜。
しかしだなあ〜。どうなんですかね?萩野さんはわざとこのお約束を大したことないと無視したのかしら?
まあ、あとがきで記憶喪失ものの好きシチュエーションを語っていますが、私と記憶喪失ものの捉え方が違うようですな…。

で、私の好きなシチュエーションですが、この作品は記憶を失った者の視点の話な訳ですが、どうも達也Aからは記憶を失ったことの不安感、恐怖が感じられない。そこらへんは作品でも突っ込んでもないですが、もう少しさあ不安にならないのかなあ〜?敦への執着だけでなくさあ…。割と冷静といいますか。
そこらへんの不安感や恐怖感を感じないから、少々ミステリー調というか、過去の自分である達也Bが何を考えていたのか?何者だったんだ?という疑問がイマイチ盛り上がらないような気がしてならない…。
で、まあ紆余曲折はありますが達也Aと敦は恋人同士になるわけですが、こういう記憶喪失って、記憶が一生戻らないこともあれば、ある日突然戻ることもあるらしいですよね。で、しかも失っていた頃の記憶を忘れて、イキナリ記憶喪失前の状態へということも…。そこらへんは医師からも説明あると思うのだよね〜。それなのに、今のこの想いを忘れてしまうという懸念が全然ない。達也Aの存在そのものがなくなるかもしれないということを全然気にもしておりません。そこらへんの葛藤が今まで読んだ記憶喪失ものでは大なり小なりあったのに、この2人は全然ない。

達也Aがなぜか敦に惹かれるのは達也Bの敦へのある意味歪んだ愛に引きずられて始まったことなのですよね〜。
結局、達也Bにとって敦だけが大事であり、それ以外はどうでもいいわけだったのですよね。つまり敦を失ったら空っぽで記憶なんてどうでもいい。その歪んだ感情が記憶喪失となっても根底にあったから、達也Aは無意識のうち記憶が戻らなくてもかまわないと思っていたことなのかね〜。

しかし、もっと分からないのは敦ですよ!!
結局、悪者になりきれないってこと?
六年間の恨みをそんなあっさりと…。
この人の中では、達也Aと達也Bは別人なのか、別人ではないのか?
結局、達也Bの敦への想いって届いたようで届いてないような気がします。
達也Bの想いが達也Aを介して伝わったので、フィルターかかっているというか。
なんか、とても達也Bが可哀想な気がしてなりませんでした。
敦は達也Bの想いを「馬鹿げた愛情の裏返し」ということで許すといっておりますが、達也Bはそんなことを望んでいたのかなあ。
六年間という決して短くない期間の歪んだ関係をそんな一言で片付けていいのかしら?
記憶を思い出せと達也Aに云うってことは、敦にとって達也Aと達也Bは別人ではないってことですよね。
憎んでいた相手の弱いところを知って絆されたってこと!?
まだ、達也Aを憎んでいた相手と別人だと認識して、惹かれると云う方が個人的には納得できるかも〜。
まあさあ、弱みを握られていたかもしれないが、その弱みって顔が写っていないハメ撮り写真1枚。体力的にも決して劣っているわけでないのだから、どんなに云われても6年も拘束されるには弱いような〜。
事故の直前に別離宣言をしたようですが、別離を決心した理由が〜。卒業とか就職前なら分かるけど…。好きな女ができたとかさあ。
結局、6年間も拘束されていたってことは敦も達也Bを憎からず想っていたからなのか?
結局、達也Bは最初で間違ったから拗れたのか?

なんか、結局2回読みましたが、モヤモヤ感が残る作品でした。
感想書けば落ち着くかなあと思ったけど、さらにモヤモヤしてきました。

いつにもまして、うざい支離滅裂で、いつもより長い感想になりまして、すみませんでした。
明日はS谷さんの新刊の感想予定です。2日連続うざい感想になりそうです…。
2008.01.18 Friday 23:06 | comments(6) | trackbacks(2) | 
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2017.12.10 Sunday 23:06 | - | - | 
まるあ (2008/01/19 12:08 AM)
先程読了したので、お邪魔しま〜す(^-^)
私もレーベル考えて迷ったものの…やはり円陣マジック(笑)、ゲットして帰宅夕食終わるなり頁を捲りましたよ。
敦は子供の頃は達也Bに好意ぐらい持ってたとは思うけど、確かに6年間は謎?な気がする。むしろ涙をキッカケに達也Aに惚れてしまったと私は勝手に思い込む事にします(笑)。
エチシーンが多く(長く)て閉口したけれど、円陣さんの絵は眼福モノでした! 明日は奈良さん絵です♪
はーこ (2008/01/19 1:08 AM)
まるあさん、こんばんは♪

円陣マジックはヤバいですよね…。
何回マジックにかかったことやら〜。おそらくキャラの遠野さんの新刊もマジックで買うかと…。
さて、この作品ですが、私もまるあさん同様に敦は達也Aの涙にやられたのだと思うことにします。そう思わないと、モヤモヤが解決しないので〜(笑)

コメントありがとうございました♪
ではでは〜
tatsuki (2008/01/19 11:44 PM)
こんばんは!はーこさん。
はーこさんの疑問は多分、携帯サイトにアップされている敦視点のスピンオフを読めば分かると思いますよー。
でも、完全に同じ話を反対視点で焼き直しているだけなので、読み通すのは少しシンドイ作業になるかもしれません。
そして、キャラクタ(特に受け)が冷静なのは、萩野さんの作品の特徴ですね。
感情と行動が違いすぎていて、二人の距離が近づかないのも同様かもしれません。
受けが女々しくないのが、私の場合読んでて気持ち良いのですが…。
でも、私もこの作品は確かにはーこさんの仰るとおり書き足りていない部分があったと思います。
記憶喪失は心の在り処というよりも、関係の在り処を問い直す為の装置として扱われてましたしね。
私は、この逆転の発想は結構好きです(多分、はーこさんと逆で記憶喪失ネタ自体はあまり好きなモチーフでは無いからかと)。

TBさせて頂きましたので、よろしくお願いします〜♪
ではっ!
はーこ (2008/01/20 1:36 AM)
tatsukiさん、こんばんは♪

私のモヤモヤは携帯サイトの方を読めば解決できそうなんですね〜。
会員登録しようかな。
しかし、やはり記憶喪失ものとしてはそうなの?と思うような…。
達也Aに対して疑問があるので、敦視点でも謎のままのような気がします。
ただ、記憶喪失ものの新しい切り口の作品だとは思いますね。

コメント&TBありがとうございました♪
ゆちゅらぶ♪ (2008/01/20 3:51 PM)
はーこさん こんにちは!

ホント、読めば読むほどもやもや〜んが募る作品でしたね(笑)
嫌いじゃないんですけども理解不能。
確かに記憶喪失モノのセオリーは見事なまでに無視されてます。

私今まで読んだなかで一番印象的なのは酒井美羽の短編なんですが、それはやはり記憶を失っている間の人格と恋に落ち、数日感の思い出だけを残して彼女は消えてしまうんですよね。
かなり昔に読んだのに今でも思い出すと切なくなります(T∇T)

達也Bは別れを突き付けられた時空っぽになってしまった人間だから思い出すべき過去がないのかもしれませんが、それにしても本当に記憶が戻っちゃったらどうするんだろう。
達也Aが消えちゃったら?

一生戻りませんように、と祈ってあげるしかないですね(笑)

TBいただきますのでよろしくお願いします♪
はーこ (2008/01/20 11:10 PM)
ゆちゅ♪さん、こんばんは〜

酒井美羽さんの短編でそんな話があったのですか〜。そういう話って切ないですよね。
ある意味、うたかたの恋といいますか…。
どうもBLで記憶喪失ものっていうと木原さんの『COLDシリーズ』が浮かぶのですよ…。
だから、余計に達也Aが消えないことを祈るばかりです。

TBありがとうございました♪









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