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2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「獅子は獲物に手懐けられる」著者:榎田尤利 イラスト:志水ゆき

『犬ほど素敵な商売はない 』のリンク作。
リンク作が出るとは思っていなかったので驚きましたが、よく考えたら、1作で終わらすにはもったいない設定ではありますよね。
タイトル通り、今度のペットはライオンです。
ところで、この作品は攻め以外の人間による暴力シーンがあります。
そこらへんは覚悟していたほうがいいかもね。

獅子は獲物に手懐けられる (SHY NOVELS 210)
獅子は獲物に手懐けられる (SHY NOVELS 210)
榎田 尤利
JUGEMテーマ:読書


【あらすじ】
「他の男を気にしてる場合か? 俺だけ見て……俺だけ感じていろ」 呼吸器内科の医師である鶉井千昭は、ある夜、自宅で突然見知らぬ男に襲われた。それが会員制デートクラブ Pet Lovers のライオン、蔵王寺真との出会いだった。足首に見えない鎖を繋がれている千昭と、金で愛を売る不遜なライオン、真。千昭の義兄の企みの下、不本意な出会いを果たしたふたりだが、いつしか強く惹かれあうようになる。しかし、ある過去が千昭を苦しめ…… 究極のビースト・ラブ!!

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今回、謎の高級デートクラブPet Loversから派遣されてきたペットはライオン。しかも攻めです。
犬のように従順じゃございません。
そんなライオンと出会った鶉井千昭。
獰猛なライオンの前に供物として差し出されたウズラもといガゼルな彼…。

うわっ!!
どんなハードな凌辱展開が起こるのだろうか…と覚悟していたら、意外や意外、ライオンとガゼルは最初からラブラブ!?
まあ、ラブラブとまでは云わないけれど、生態系における喰う側喰われる側ではなかったよ。
ライオンがさあ、優しいのですよ。
暴力でものをいわすかと思っていたら、初めてのガゼルちゃんを気持ち良くさせてあげてるのですよ。

この話の諸悪の根源といいますか、ひとでなしは千昭の義兄である深見であります。
もうこの深見という男のひとでなしっぷりは凄いわ。
主人公たちがライオンやガゼルなら、お前は畜生以下だ!!と叫びたくなりましたよ。
奴は千昭を辱めるためなら大金だって出します。
ある意味、病的といってもいいくらい千昭に執着しています。
これって歪んだ愛情の果てによるものなのかしら?とも思いもしました。
奴の何かあるたびに云う「俺はホモじゃない」というセリフはホモなのにホモフォビアというジレンマからくるものかしら?とも思ったり…。千昭もそう云ってるしさあ。
本当は自分が千昭を犯したいが、それは出来ず、代わりに第三者に千昭を犯させてそれを視姦することで満足しようとするパターン。
だけど、個人的にはあんまりそんなふうにも思えなかったのよね〜。
千昭は深見の理不尽な暴力に対して享受しておりますが、決してか弱いガゼルなわけではないのですよね…。
この不幸な境遇に甘んじているのは、以前、過失とはいえ深見に怪我をさせたという負い目と己が彼から逃げ出したら自分の代わりとして母親や妹が深見の嗜虐の対象になるのではないかという疑念からなわけです。
この負い目というのがケンカをしていたときに深見の下半身にやけどをさせたということなんだけど、15年の間、深見はデリケートな部分にやけどがあるため自分は気にして女性を抱くことができないと云って千昭に暴力を振るうわけです。
別に不能になってはいないです。
これが男性機能が不能になっていたら、第三者に千昭を犯させて代用するという歪んだ愛情のなれの果てかなとも思わないでもないのですが、先程も述べましたが、個人的にはあんまりそんなふうにも思わなかったです。
というか、深見が本当に嫌なヤツなんで、そういう愛とか恋とかが絡んだ故にとか思いたくないの。
素直に千昭を愛していることを認めていたらね…とかいうふうに同情もしたくないのさ…。
ヤツのしたことで唯一誉められたことは千昭と真を出会わせたことだけだな。

さて、攻めのライオンさんの真。
彼はまさにアフリカの大草原できままに生きるライオンのように自由な男です。
誰にも支配されず、己の信じた道を生きます。
そんな真だからこそ、出会いは最悪といってもいいのに千昭は惹かれずにはいられなかったのでしょう。
深見の暴力的支配という檻から出られない千昭にとって、自由きままな真はさぞかし眩しい存在だと思います。
そして、真は真でそれこそ野生の本能で千昭の秘められた強さに惹かれずにはいられなかったのでしょう。
最初に出会ったときに自分をにらみつけた男は弱いガゼルではなく、自分と同じライオンなんだと…。

この二人はライオンとガゼルという弱肉強食の関係でなくつがいの獣の関係でありました。
でも、一夫多妻のライオンでなく、つがいとしては1対1のオオカミかな?(ライオンは一夫多妻ですよね?違っていたらすみません…)
ガゼルだろうとライオンだろうとオオカミだろうと、これからの千昭は自由に草原を走りまわることができるわけです。
真となら、どこまでだって行けそうですね。
二人の旅が幸せなことを祈るばかりです。

ところで、名前さえも出てきませんでしたが、真が千昭の勤めている病院を訪れる理由を作った入院している友達というのは『犬ほど〜』の倖生のことだよね?
最初の客と恋人になって仕事を辞めたというから〜。
で、モデルクラブに所属しているのも〜。
真に幸運なやつと云われていたから、轡田とラブラブなのだろう。

さて、榎田さんの次のシャイの新刊は待ちに待った『交渉人〜』ですね♪
こちらも楽しみ〜!
その前に今月はルコちゃんがありますしね♪

2008.09.02 Tuesday 02:54 | comments(4) | trackbacks(1) | 
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2017.12.10 Sunday 02:54 | - | - | 
みかん (2008/09/02 9:54 AM)
はーこさん、こんにちは♪

コメントと入れ違いアップだったのですね。
いやもう・・わたしは、K原さん以外で、ここまで嫌な登場人物
読んだ事なかったので、ある意味衝撃でした。
深見、嫌なヤツ〜!(>皿<)!!
でもK原さんと、違うところは、いろいろと救いがある。
ラストもハッピーエンドで良かった良かった。
「犬ほど〜」は大好きなお話で、何回読み返したか記憶に無いほど
切にシリーズ化を希望します〜
ところで、アマゾンのレビューでは「星1個」でした・・・。
好き嫌いの分かれる作品だったかも知れませんね。
はーこ (2008/09/03 8:21 AM)
みかんさん、おはようございます♪

やはり、この作品は暴力シーンがちょっと…。
それが受け入れられないひとはダメなんでしょうね〜。
私もそこらへんのため水○とおるさんの作品は避けてますもの…。
榎田さんも水○さんもそれだけではないのですけどね。
最終的には二人が幸せになったので、ホッとしました。
コメントありがとうございました♪
ゆちゅらぶ♪ (2008/09/17 12:56 PM)
はーこさん こんにちは〜!

やはりこんなネタだと水〇さんとつい比較してしまいますよね…て、3冊くらいしか読んでない私がいうのもおこがましいですが。

シンはサバンナの大型肉食獣というより、絵本に出てくる正義の味方みたいでした♪
や、やることやるんだけど…お、大人の絵本!?←なんかエロい(笑)

こちらは英田さんほどあからさまなスピンオフではなかったけど、前作の可愛い(…)ワンコも幸せにやってるのね〜とほんのり嬉しい気持ちになれましたよ(*´▽`*)

TBいただいていきますのでよろしくお願いします!
はーこ (2008/09/18 2:49 AM)
ゆちゅ♪さん、こんばんは〜

やはりこういうネタはね…。
水○さんは私は1冊くらいしか読んでないから、もっと何もいえないのかもしれないけど、どうしてもその1冊が読んでいて嫌な気分になったため、周りの方の感想がどんなに良くても手に取れませんよ…。
これは大丈夫でしたけどね。
攻めからの暴力でなかったからでしょうね。
でも、なかなかの衝撃作でした。
最終的に幸せになったからよかったです♪
ワンコも幸せそうだしね(笑)

コメント&TBありがとうございました♪









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