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2017.12.10 Sunday  | - | - | 

「俎上の鯉は二度跳ねる」著者:水城せとな

やっと続きがでた作品シリーズは5月になっても実施中のようです。
デジタルでマンガを読むということに慣れないため、紙媒体で発売されることを待っていました。無事に出てよかったよ…。
だけど、「きゅうそ」だの「そじょう」だの読み方が難しい漢字を使ったシリーズだなあ。
しかし、窮鼠はチーズの夢を見る』が話題になっていただけに、続編を待っていた人が多かったようです。残業後、19時半過ぎにやっとF家書店に行ったら、『俎上〜』も『窮鼠〜』の新装版も売り切れてなかったよ…。このまま手に入れそこなうのかと心配したけれど、ジュン○堂には両方ありました。よかった、よかった…。

俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)
俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)
水城 せとな
JUGEMテーマ:読書


【あらすじ】
女を抱いた次の日、俺は男との愛に耽溺する――
衝撃のラブストーリー、完結編!!

妻と離婚した恭一(きょういち)。だが今ヶ瀬(いまがせ)との男同士の微妙な関係は、今も続いていた。今ヶ瀬に抱かれることに慣らされてゆく日々。ところが、恭一に思いを寄せる会社の部下・たまきの存在が2人の関係を大きく揺るがし始め…!? ケータイ少女誌「モバフラ」で配信された水城せとな大人気シリーズ完結編!!
●収録作品/憂鬱バタフライ/黒猫、あくびをする《―新作描きおろし―》/梟/俎上の鯉は二度跳ねる

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さて、1番最初の『Judy』で発表された『憂鬱バタフライ』は読んでいましたが、それ以外はモバイル配信のため未読。

待ちに待った『窮鼠はチーズの夢を見る』の続編。
読み終わって思ったことは、

やっぱり、この作品って「BL」といよりは「レディースコミック」だ…。

ということでありました。一応「BLマンガ」のカテゴリーにいれているけど、「BL以外のマンガ」のような気がしますよ。
『Judy』に掲載された作品だという先入観があるからそう思うのかもしれないけれど、なんていうかなあ、ドロドロ感が『ボーイズラブ』という一種のファンタジーよりも『レディースコミック』というリアルに近い世界が描かれているという印象があるというか。
いや、別にリアルでこんな経験していないけどさ。経験していないのに、そんなことを思うのは『窮鼠〜』のときの感想でも述べましたが、なんか妙に「生々しい」っていう印象なのだよね。
『窮鼠〜』は本格的にBL読みになる少し前に読んだ作品なので、当時はそのドロドロ感にとても新鮮な印象を受けました。それから3年。今ではすっかりBL読みと成長したワタクシ。東海テレビ制作の昼メロ顔負けのドロドロ愛憎BLもそれなりに読んでおります。男同士の上に敵だとか、兄弟だとか、これでもかというくらい受難を抱えた男どものドロドロ愛憎ものも読んでおりますが、この作品ほどに「生々しい」作品があったかと聞かれたら、思い出せません(実際はあるかもしれないけど)。

なんで、こんなに「生々しい」と思うのかというと、多分、女性キャラのせいじゃないかと思います。
BLでも女性キャラというのはライバルとして登場することはありますが、そのライバルである女性キャラの描き方が半端じゃないといいますか…。
「窮鼠」のときに登場した夏生といい、今回のたまきといい…。
この夏生とたまきの2人はタイプが正反対といっていいのですが、今ヶ瀬のライバルとしてはどちらも強力というか。
特にたまきみたいな女性らしさを全面にだしたタイプは、どんなに願っても男性であることを覆せない今ヶ瀬にとっては目障り以外の何ものでもないと思う。夏生相手には強気だったのに、たまきに対しては弱気というか情緒不安定。
なまじ、恭一を手に入れたから弱気というか、いつか失うかもしれないという可能性をおそれるあまり別れを選んでしまうというか…。
恭一はもともとヘテロだし、流されやすい性格に付け込んだことで、今の関係に持ち込んだっていうことが負い目になっているのでしょう。
どうせ、いつか壊れる関係なら、怯えて暮らすよりは今のうちに…ってことでグルグルしたわけだよな…。
読んでいて、腹が立ちそうな2人の関係ですが、そう思わせないところが水城さんの力量なのだろうな。
とにかく、2人が一緒に生きることに腹をくくって良かったです。場合によっては別れを選ぶのでは?と心配していたから。

『窮鼠』では、かなり恭一の流されっぷりに腹を立てましたが、今回はちゃんと「けじめ」をつけてくれました。見直したよ…。恭一…。
本当に無事に完結編が読めてよかったです。
この作品を描くように勧めた「Judy」の編集長さんに感謝ですよ♪
しかし、実のところ作品で一番共感できたのは『俎上』の最後の描き下ろしマンガの夏生の

「今ヶ瀬…、イイ男だったのに、くだらない女になりさがっちゃって………(溜息)」

というセリフでもあったりしたり…。多分、私が夏生の立場ならそう思う(笑)

ところで、『窮鼠〜』はJudy版持っていましたが、今回のも買いましたよ。だって、カバー裏の収録作品一覧見たら「新作描きおろし」の文字が…。多分、そういうことがあるとはおもっていましたけどね。

2009.05.13 Wednesday 22:45 | comments(2) | trackbacks(1) | 
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2017.12.10 Sunday 22:45 | - | - | 
さくら (2009/06/06 5:00 PM)
こんにちはー。
「窮鼠」とこちらと両方ゲットしました。
「窮鼠」では恭一の流され侍っぷりに笑いもしたし、
あきれもしたんですが、それ以上に今ヶ瀬は大変な男だったんですねぇ。
レディコミの人だったんですか。
なんというか、生々しいというのも納得しますし、
哲学倫理論ですか?って感じもしないでもなかったです。
どんな終わりでもしこりが残りそうと思ったけど、
それなりにいいラストとなってよかったなと思いました。

なにより、夏生さんの最後のつぶやきに笑って本を閉じられてよかったです☆
またTBいただいてまいりますね。
はーこ (2009/06/09 9:54 PM)
さくらさん、こんばんは♪

コメントのお返事が遅くなりまして申し訳ありません。
水城さんはレディコミというよりは少女漫画のひとですかね〜。
でも、その少女漫画も恋にフワフワした少女の話というわけでなく、一癖も二癖もある主人公たちの話です。
ファンタジーっぽい設定なのに、妙にナマナマしい話のような気がします。
とりあえず、この作品は後味のよいラストで良かったなと思っています。

TB&コメントありがとうございました♪









俎上の鯉は二度跳ねる
はぁ、読み終わって魂抜けました。まさかこんな展開になろうとは…。 &nbsp; 言いよられれば断れない「流され侍」の恭一と、微妙関係ながらも始まった今ヶ瀬。 しかし所詮はゲイ。言いよる自分が頑張らなければ、恭一との関係だって終わるものだと思っている今ヶ
| ◆小耳書房◆ | 2009/06/06 5:20 PM |